✔建築積算とは

公益社団法人日本建築積算協会発行の『建築積算士ガイドブック』よれば、「建築積算とは、建築生産活動の上流の企画段階から下流の維持保全段階まで、全てのプロセスにおけるコストに関与し、建築のものづくりにおいて機能と経済性のバランスを図り、社会にとって価値(バリュー)の大きい建築物の創造に貢献する業務をいう」と定義されています。

従来の建築積算は、設計が完了し施工に入る前に、対象物件の工事費を算定することが主目的でしたが、社会的経済的な環境の変化から、企画段階から維持保全段階など、各フェーズにおけるコストの算定や評価が重要視されるようになりました。
このことから、現在では”狭義の建築積算”の枠を超えて、”PCM(プロジェクトコストマネジメント)”として、建築ライフサイクル全般にわたるプロセス(過程)に関与するようになってきました。

”狭義の建築積算”とは、従来の建築積算業務のことであり、設計図書や仕様書などから各工事に必要な数量を細目別に計測・計算し、工事価格を算定することとなります。
上述のように、建築積算自体がPCM(プロジェクトコストマネジメント)の役割を求められてきていますが、その基本となるものは従来の建築積算(狭義の建築積算)に変わりはなく、建築積算における確かなスキル(知識・技術)は、コストを担うものにとっては、必要不可欠なものになります。

✔建築積算の役割

これまでの建築プロジェクトにおいては、設計と施工が表舞台に立ち、建築積算(コスト)は黒子役だったと言えます。
いかなる建築プロジェクトにおいても、発注者・設計者・施工者に間で、”コスト(お金)”が共通の評価軸であり、共通の課題であったにも関わらず、段階や場面に応じた適切なコストの捉え方が定まっていなかったがために、個々人の思惑や思い込みなどに左右され、透明性・納得性が確保できていない状況でした。

しかし、これからは建築積算を中心としたPCM(プロジェクトコストマネジメント)の導入により、建築プロセスの健全化が図れ、建築産業の健全さを高めることが期待されます。

建築積算・PCM(プロジェクトコストマネジメント)は、設計や施工とともに建築生産活動を支える基本的な柱として、コストの透明性の確保に貢献する時代を迎えています。

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